なぜ教示と検査の両方を受講する必要があるのか?

産業用ロボットの安全特別教育は原則として産業用ロボットに携わる業務を行うすべての人に必要です。
産業用ロボットの安全特別教育には「教示」と「検査」の分類があり、その範囲は以下のように定められています。

教示
産業用ロボットの可動範囲内において行う当該産業用ロボットのマニプレータの動作順序、もしくは速度の変更もしくは確認又は産業用ロボットの可動範囲内において当該産業用ロボットについて教示を行う労働者と共同して当該産業用ロボットの可動範囲外において行う当該教示等に係わる機器の操作の業務

検査
産業用ロボットの可動範囲内において行う検査、修理もしくは調整もしくはこれらの結果の確認又は産業用ロボットの可動範囲内において当該産業用ロボットの検査等を行う労働者と共同して当該産業用ロボットの可動範囲外において行う当該検査等に係る機器の操作の業務

これだけを読むと、検査を行わないのであれば教示だけ持っていればいいと思われるかもしれませんが、それは大きな間違いです。ロボットの可動範囲内で行う教示以外の業務が検査に該当するので例えば以下の作業ができません。

1.電源が入っている状態での始業点検、清掃
2.ティーチング業務以外での柵外からの共同作業
3.ロボットの電池交換、グリスアップ

また、教示の学科ではロボットの操作方法しか扱わないのでロボットの機構に理解が無く、それゆえ「ロボットの減速機周辺の清掃にエアブローを使用した。」等の初歩的なトラブルが後を絶ちません。

それゆえ私共は産業用ロボットの特別教育は教示と検査をセットで受けるべきだと考え、そのためのカリキュラムを採用しております。

教示と検査の同時受講はぜひRTC富山にお任せください!